
14歳の少年オッケ・ノルディン氏は、当時の背負子は荷物をバランスよく配置できず、嫌で嫌でしょうがなかった。オッケ氏は母の足踏みミシンを使って丈夫な帆布でパックを縫い、それを木製のフレームに革ひもで縛り固定をした。これがFJALL RAVEN(フェールラーベン)試作第1号となる。1960年青年にったオッケ氏、24歳でFJALL RAVEN(フェールラーベン)社を設立する。奥さんと2人で地下室にこもりコツコツ製品を製造し、手渡しで販売するというギリギリの生活スタイルだったが、当時のスウェーデンは、航空産業大国で、飛行機に使われるアルミ素材に目をつけ、それを世界で初めて背負子に応用。木製フレームと比べて圧倒的に軽量で、タフな環境にも耐えるアルミ製フレームザックFJALL RAVEN(フェールラーベン)は、瞬く間に欧米中に広がった。